シラバス詳細

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タイトル「2023年度」、カテゴリ「全学共通教育-キャリアデザイン科目」

科目情報

科目名

キャリア・プランニング・プログラムⅠ

講義名

キャリア・プランニング・プログラムⅠ

クラス

01

担当教員

勝又 あずさ

実務経験のある教員による科目
配当

全3・4

キャンパス区分

成城キャンパス①

開講学期

前期

開講時期

曜日・時限

金5

科目種別

演習

単位数

2

講義情報

副題

キャリアの多様性と社会正義

授業の内容

本科目の目的は,学生が社会の様々な問題に向きあいながら,社会正義の視点から「ライフ・キャリア」について理解を深めることである。
授業では次の3つのテーマ,「出産・不妊と特別養子縁組」,「LGBTQとHIV/エイズ」,「ホームレスと生活困窮/社会的孤立」を設定し,生き方の多様性について学ぶ。それぞれ専門家・実践家を招聘し,講義の後は各フィールドを訪問する。各テーマにたいして当事者意識をもち臨み,価値観・人生観の多様性について理解する。
本科目では,ライフ・キャリアの多様性を重視し,個人のエンパワメントを高める社会正義を志向し,長期的なライフ・キャリアに主体的に向きあっていく。

到達目標

本授業では下記6点を到達目標とする
1.現代社会をとりまく諸問題について,必要な情報を能動的に収集・読解・解釈することができる。
2.キャリアに関する社会問題とその要因について,社会正義の観点から,論理的に言語ならびに行為で表現できる。
3.プロジェクト活動において自己の価値を発揮し,他者の価値を引き出し,場に貢献できる。
4.多様なキャリアに真摯に向き合い,「自分と他者と社会と共に生きること」の重要性を理解する。
5.日々のあらゆる場面に多様な学びの要素があることを知り,その習得力を身につける。
6.授業で得た学びを自身のキャリアにどう繋げていくか,述べることができる。

授業の方法

授業では計3つのテーマそれぞれに,講義,課外活動(視察・見学),ダイアログ(対話)の場を設ける。
プロジェクト①では不妊カウンセラーを招聘し,出産をめぐる課題について考えていく。課外活動は二葉乳児院(信濃町)への訪問を予定している。
プロジェクト②では文化人類学者/ゲイ・アクティビストを招聘し,セクシュアリティの多様性について学ぶ。課外活動はコミュニティスペースakta(新宿)への訪問を予定している。
プロジェクト③ではビックイシュー東京事務所長を招聘し,ホームレスと社会問題について学ぶ。課外活動は「道端留学」(路上で「BIG ISSUE」誌の販売体験:新宿)への参加に加え,山友会(山谷地域)への訪問を予定している。
学生は各々、自らの学部学科での専門的な学びを互いにアウトプットしあい,相互成長の場を形成する。自ら気づきを得て、意味づけ、自発的な行動に繋げていく。

授業の計画

内容

科目趣旨説明、ライフ・キャリアにおける人権の尊重(人格教育)、導入講義、クラスづくり

テーマ①出産に関する課題:講義「不妊からの特別養子縁組、新しい家族の形」

テーマ①の講義での学びを整理しながらダイアログ(対話)

課外活動:二葉乳児院訪問(信濃町) *予定

課外活動での学びを整理しながらダイアログ(対話)

テーマ②LGBTQAに関する課題:講義「セクシュアリティの多様性」

テーマ②の講義での学びを整理しながらダイアログ(対話)

課外活動:コミュニティスペースakta訪問(新宿2丁目)*予定

課外活動での学びを整理しながらダイアログ(対話)

10

テーマ③ホームレスに関する課題:講義「ホームレス問題とBIG ISSUEの取組み」

11

テーマ③の講義での学びを整理しながらダイアログ(対話)

12

課外活動:「道端留学」BIG ISSUEの販売(新宿西口)*予定

13

課外活動での学びを整理しながらダイアログ(対話)

14

課外活動:三友会訪問(山谷地域) *予定

15

課外活動での学びを整理しながらダイアログ(対話)、授業の総括

授業の計画の補足

上記は予定であり変更の場合がある。

課題に対するフィードバックの方法

毎回の授業終了時に提出する授業レポートについては、翌回の授業冒頭でフィードバックを行う。

授業時間外の学修(予習・復習等)

1.ゲストセッションの前には該当するテーマに沿った事前調査を行う。また課外活動の準備として訪問先の取り組みと課題を事前に整理して臨む。
2.ダイアログ(対話)セッションの前には,自身の意見を自身の言葉として語るよう内容を整理して臨む。
3.授業を通しての学びをさらに成熟させるために,授業時間外もクラスメイトと積極的に交流しダイアログ(対話)の場を自らつくる。
授業時間外の想定学修時間は1回の授業につき4時間程度とする。

成績評価の基準と方法

成績評価の基準と方法

割合(%)

平常点(授業への参加度等)

30

小テスト

小レポート

30

定期試験

定期試験に代わるレポート

その他(補足欄参照)

40

成績評価の基準と方法の補足

1.授業への参加度(30%)、2.授業で学び得たことを意味づける授業レポートの提出(30%)、3.クラスへの貢献と活動成果(10%) 、4.個々の実績(30%)の合計点で評価する。
1.については授業中の主体的・能動的姿勢を評価する。2.については毎回授業終了後にWebClassを通して提出する授業レポートの記載内容をその対象とする。3.については設営準備等の貢献、ペア・グループワークにおけるファシリテーション等を評価する。4.については本科目の趣旨を十分に理解した上で特にゲストセッションや訪問先での発言・質問、他者貢献を、総合的に評価する。
本学学則に基づき、出席すべき時間数の3分の1以上欠席した者は、当該授業科目修了の認定を受けることができない。

教科書

著者名

書籍名

出版社

発行年

価格

ISBN

教科書の補足

<教科書不要科目>

参考文献

著者名

書籍名

出版社

発行年

価格

ISBN

参考文献の補足

各テーマに関する書籍を授業の中で適宜紹介する。

参考URL
コウノトリこころの相談室 http://kounotori.me/ 
二葉乳児院 https://www.futaba-yuka.or.jp/int_nyu/
GRADI https://www.gradi.jp/
コミュニティセンターakta http://akta.jp/community-center/
ビッグイシュー日本 https://www.bigissue.jp/
ビッグイシュー基金 https://bigissue.or.jp/action/guide/
三友会 https://www.sanyukai.or.jp/
成城大学道端留学実施レポート(2016年度) https://www.seijo.ac.jp/news/jtmo42000000f463.html

履修者への要望

学生が,授業を通して「人と社会の共生への当事者意識」をもち,自らの行動につなげていくことを期待する。
授業で提起する各社会問題に真摯にむきあうマインドセットを,この科目の履修条件とする。
一人ひとりの存在,生き方,考え方を尊重しあい,多様な価値観を認めあう関係をクラス全員で構築していきましょう。

教員との連絡・相談方法

相談可能場所

相談可能時間

E-mail Address※ [at]は@に置き換える。

補足

katsumata[at]seijo.ac.jp
※ [at]は@に置き換える。

授業開始前・終了後に直接対応する。左記のメールアドレスへ連絡することも可能。

その他

備考(特記事項)

※2017年度以降入学者のみ履修可。