シラバス詳細

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タイトル「2024年度」、カテゴリ「全学共通教育-キャリアデザイン科目」

科目情報

科目名

キャリア形成Ⅰ

講義名

キャリア形成Ⅰ〈コミュニケーション〉

クラス

01

担当教員

勝又 あずさ

実務経験のある教員による科目
配当

全1-4

キャンパス区分

成城キャンパス①

開講学期

前期

開講時期

曜日・時限

金4

科目種別

講義・演習

単位数

2

講義情報

副題

コミュニケーションを通した自己の探究

授業の内容

本科目の目的は,学生が,コミュニケ―ションを通した自他理解と,大学生活と卒業後も視野に入れた自律的なキャリア形成を行うことである。
具体的には,自らキャリアを形成していく上で必要な考えかたを,理論と実践を組み合わせながら学んでいく。
授業の前半は“自分らしさ”を追究し,後半は“キャリアビジョン”を描いていく。中盤には即興劇のセッションを予定している。
この科目の大まかなながれは,以下のとおりである。
1.自分の歩んできた道をふり返り,今,自分の糧になっている出逢いや正念場を意味づける。
2.自分の強みを整理する。他者の魅力を知り自分を視る。集団における自分を観る。
3.将来を描き,目標を設定し,コミットする。(目標は決めつけず柔軟な発想で)
大学時代のこの節目に自他理解と関係構築を行いながら,「成城学園で育む人間像」を体現していく。

到達目標

本授業では下記4点を到達目標とする。
1.キャリア構成インタビューのプロセスを通して自らのキャリアの意味構成ができる。
2.自分と他者と社会について考え,大学で学ぶ意味,働く意義について,自身の意見を論理的に表現できる。
3.集団の中で自己の価値を発揮し,他者の価値を引き出し,リーダーシップを発揮する場をつくる。
4.キャリア開発に関する諸理論を理解し,自分なりの解釈ができる。

授業の方法

毎回、講義と演習を行なう。授業は、アイスブレイク・講義・演習・ふりかえりで構成され、対話・グループワーク・ちいさな発表を行なう予定。
教室での座席については、毎回ランダムに配付する座席票の番号に座り、毎回異なるクラスメイトとワークを行う予定。
また、授業では毎回、終了時にその日の学びと振り返りを記した授業レポート(500字以上といったように文字数を指定)を、WebClassを通して提出する。
授業を構成・運営していく中、学生にはさまざまな役割を担ってもらう。授業には社会人が参加することもある。多様性を受容するクラスを、この授業でしか得られない場を全員でつくっていきたい。
上記を認識の上、履修を検討のこと。

授業の計画

内容

オリエンテーション キャリア構成の意義 ライフ・キャリアにおける人権の尊重(人格教育) クラスづくり
この科目の趣旨を理解し、この授業で誰とどんなことを学び、何を得たいか、個々に考えチームで共有する。
多様性を大切にすることについて、ライフデザイン(自分の生き方を創ること)の導入として議論する。

自分を理解しよう① 性格タイプを知ろう(エニアグラム)
クラスメイトとの関係構築と、自己理解・多様性理解を目的としたワークショップ
「エニアグラム」の考え方をベースに自身と他者の性格の特徴と違いについて考える。

自分を理解しよう② 歩んできた道をふりかえる(理論:ライフキャリアレインボー・統合的人生設計)
まず自身の過去と今について振り返る機会を持つ。自身のキャリア(歩んできた道・出逢ったキーパーソン)に関心を持つ。サークル・オブ・ライフのワークを行う。

キャリア構成インタビュー演習①自己概念(理論:キャリア構成理論)
ロールモデル(憧れ尊敬する人)を3名あげ、自己構成と自己概念を記述するための形容詞を特定する。
「キャリア構成理論」の紹介、キャリア構成インタビュー(演習①-⑥)を行う目的を説明。

キャリア構成インタビュー演習②価値観(理論:職業選択理論)
よく読む雑誌、よく観るテレビ、ウェブサイトを3つあげ、職業興味のタイプ(ホランドタイプ)に分ける。興味がある環境や活動の種類を特定する。

キャリア構成インタビュー演習③人生台本(理論:計画された偶発性理論)
大好きなストーリーを要約し、転機の結果を想定するために用いるストーリー・文化的な台本を理解する。

ゲストセッション①即興劇を通してキャリアの不確実性・人との関係構築を学ぶ
シナリオがない、先が見えない、予期せぬ状況でも、まずやってみる、こだわりから解放する、といった考え方を、即興劇を通して学ぶ。

キャリア構成インタビュー演習④原動力 指針となる言葉 (理論:キャリアアンカー)
好みの名言・格言を挙げ、自分を後押しする力について考察する。

ゲストセッション②キャリアの多様性と社会正義
人には個性・魅力があり、個々の持ち味を生かした生き方は多様であることを学ぶ。

10

キャリア構成インタビュー演習⑤人生の見方(理論:経験学習理論)
経験をふりかえり教訓を見いだす。キャリア形成、人生の岐路について話を聴き、意義を見出す。
キャリア構成インタビュー演習⑤人生の見方についてはその方法を説明し自習とする。

11

ディスカッション①働きがいと生きがい(理論:バウンダリレスキャリア・プロティアンキャリア)
将来どのように働きたいか、生きたいか、人はなぜ働くか、事例をもとに議論をする。

12

ディスカッション②未来を描こう(キャリアコラージュ)
ライフステージとキャリアステージといったキャリアの時系列を参考に役割とビジョンを考える

13

ディスカッション③未来を描こう(キャリアビジョン)
大学卒業後社会にでて3年目までのキャリアを具体的に描き、だからこそ今何をすべきかさかのぼって考える。

14

キャリア構成インタビュー演習⑥自分へのアドバイス
これまでの演習を通して整理してきた内容をもとに作成したライフポートレート(宿題)の改訂と再構成を行う。

15

ディスカッション⑤未来を描こう(キャリアプラン・アクションプラン・コミットメント)/授業全体のふりかえり
実現可能な計画を立て、今後の実践と継続的発展に向けてコミットメント・授業総まとめ

授業の計画の補足

上記は予定であり変更する場合がある。

課題に対するフィードバックの方法

毎回の授業終了時に提出する授業レポートについては、翌回の授業冒頭でフィードバックを行う

授業時間外の学修(予習・復習等)

1.毎回の授業の予習・復習:学び得たことを授業レポートとして提出する。
2.自身の経験や体験に対して都度振り返り,各自で学びや課題を整理する。
3.授業後の復習・振り返りと,翌回に扱うテーマの予習としキャリアノートの記入*を行う。
4.理論については学習後,自分なりの解釈を書きとめ,翌回に備え質問を整理しておく。
5.クラスメイトとのピアフィードバックや課題解決のための議論の場を自発的にもつ。
6.授業終了時にはすべての回の学びを振り返り言語化し,その学びを活かす経験学習の習慣をつける。
7.授業時間外の想定学修時間は1回の授業につき4時間程度とする。
* 授業中に投射するスライドの内容は,授業中に書き留めきれない場合には,WebClassにアップロードしたスライドを使用し追記して復習し,キャリアノートを成熟させる。

成績評価の基準と方法

成績評価の基準と方法

割合(%)

平常点(授業への参加度等)

30

小テスト

小レポート

30

定期試験

定期試験に代わるレポート

35

その他(補足欄参照)

5

成績評価の基準と方法の補足

1.平常点(授業への参加度等)(30%)
2.授業で学んだことのふりかえり・解釈、授業レポートの提出(30%)
3.授業への取組み姿勢として、授業中の発言・質問・設営準備等の貢献、受講態度やペア・グループワークにおけるファシリテーションや、協同学習におけるリーダーシップ(5%)
4. 定期試験に代わるレポート(35%)、の合計点で評価する。
本学学則に基づき、出席すべき時間数の3分の1以上欠席した者は、当該授業科目修了の認定を受けることができない。

教科書

著者名

書籍名

出版社

発行年

価格

ISBN

教科書の補足

<教科書不要科目>

参考文献

著者名

書籍名

出版社

発行年

価格

ISBN

参考文献の補足

各テーマに関する書籍を授業の中で適宜紹介する。

履修者への要望

授業初回に配付するキャリアノートは,その後の毎回の授業には必ず準備すること。また,各授業で資料を配付することがあるのでA4サイズのクリアファイル等,資料を整理するための文具を用意するとよい。メモをとる際のノートやルーズリーフも用意しておくこと。三色ボールペンや蛍光マーカーがあると効果的にノートを整理できる。もちろんデータでの管理も効果的である。
この科目で何をどれだけ得られるか,それは自分次第である。変化を掴み進化する,違いを尊重し可能性を拡げていく。自分の未来を切り開く。相互成長の場を提供していく。主体的・意欲的に取り組む姿勢,そして当事者意識を持って参加することをこの科目の履修条件にする。互いを尊重し,強みを引き出しあい,気づきあい,応援をしあう,このクラスの形成こそ「キャリア形成Ⅰ〈コミュニケーション〉」の趣旨である。グランドルールを守り,互いを尊重しあう場を全員でつくっていきたい。尚,この授業は履修生からの授業の改善点を反映しながら内容を更新していく。共に授業をデザインする意識をもって臨んでほしい。

教員との連絡・相談方法

相談可能場所

相談可能時間

E-mail Address※ [at]は@に置き換える。

補足

katsumata[at]seijo.ac.jp
※ [at]は@に置き換える。

授業開始前・終了後に直接対応する。上記のメールアドレスへ連絡することも可能。

その他

備考(特記事項)

※2017年度以降入学者のみ履修可。
英語科目名:Introductory Career Development I