シラバス詳細

シラバス詳細

タイトル「2024年度」、カテゴリ「全学共通教育-キャリアデザイン科目」

科目情報

科目名

キャリア・プランニング・プログラムⅡ

講義名

キャリア・プランニング・プログラムⅡ

クラス

01

担当教員

勝又 あずさ

実務経験のある教員による科目
配当

全3・4

キャンパス区分

成城キャンパス①

開講学期

後期

開講時期

曜日・時限

木3

科目種別

演習

単位数

2

講義情報

副題

ライフ・キャリアにおける学びのデザイン

授業の内容

本科目の目的は,学生が生涯にわたる「学びのライフデザイン」を描き,体現していくことである。
人生100年時代,変化する社会において,多くの人々は数回にわたりキャリアを転換していく。キャリアの転換には,知識やスキルのアップデートのために,自ら学び続ける"リスキリング"が必要になってくる。つまり,キャリア形成には,"働く"だけでなく,"学ぶ"、さらには"生きる"、"貢献する"といった、トータルのライフデザインが重要になる。
一方で,現代の社会はIT化が進み,学びの手段も進化し,大学で学ぶ意味が問い直されている。オンライン授業が普及し,所属大学の教室で教員の話を聴くだけでない新たな授業形式も定着した。”MOOC”等を利用しながら世界中のトップレベルの大学の授業が受講でき,修了証はキャリアパスとして活かすこともできる。生涯学び続けることが必要な時代,学びの手段は進化し,何を学ぶかだけでなくどのように学ぶか、学んだことをどう活かし貢献するかも重要になる。
本科目では,大学時代と卒業後の学びもライフ・キャリア形成の一部ととらえて、大学での学びに加え,社会との接続を意識している。産業・組織で求められる「生涯学び続ける力」を,学生時代の間に醸成させ,自律的なキャリア形成に繋げていく。

到達目標

1. 日々変化し進化する社会を肯定的にとらえ,生涯学び続けることの必要性を理解する。
2. 社会との接続を意識し,「働く」だけでなく「学ぶ」「生きる」「貢献する」もとりいれたライフデザインができるようになる。
3. 多様な学び方や学ぶ環境を知り,学ぶ価値とその重要性を理解し,学ぶ習慣がついている。
4. 相互フィードバックを通したリフレクションから学ぶサイクルをつくることができる。
5. 大学教育における新たな教育・授業を、学生の立場から提案することができる。
6. 大学生活における学びの深化度を向上させることができる。

授業の方法

本科目では,「学び」(学び続ける必要性・学びの多様性)を,キャリアデザインの中に位置づけ,オンライン・オフラインで(学内・学外、世界中の学びのリソースを活用して)体得していく。学外活動では学びあいのプラットフォーム「SHIMOKITA COLLEGE(シモキタカレッジ)」を視察する予定。実習とその前後の講義・演習を通して,ライフ・キャリアにおける学ぶ意義を認識し、新たな学びのスタイルを構想し、ライフ・キャリアの可能性を見出す。
実際の授業では,ゲスト講義と履修生間のダイアログ,課外活動を中心に行い,以下の要素を組み合わせながら,体験学習を通して理解を深めていく。
1.経験学習:学内外での活動において相互フィードバックを通してリフレクションから学ぶ。
2.プレイフルラーニング:前年度の履修生が企画・実践する授業を体験し、自らも翌年度に向けて授業を構想する。
3.活動成果として提案:「大学生活と学びの在り方」(大学における新たなライフ・キャリア教育・授業)を言語化し(チームごと)発表する。
4.コミットメント:「学び続けるキャリア」(大学生の学びのこれからのあるべき姿)を自らの意見として述べる。
例)大学での学びを社会にどう活かそうか。自ら進化しつづけるための学びとは 学びの可能性,学びがい,学ぶ楽しみ,学ぶ喜びとは、といったアプローチで

尚、活動成果の発表(提案)の方式については、履修者と共に検討していく。
2023年度は「大学教育研究フォーラム」にて『大学生のキャリア自律に向けた動機づけに関する研究』をテーマにポスター形式で発表を、また2022年度は「学生が大学で学ぶ意義を見いだし、大学での学びを卒業後のライフ・キャリアに生かすための授業」(正課科目2科目)を設計しシラバスと共に学長へ提案(学長室を訪問)した。

授業の計画

内容

オリエンテーション:「ピア・ラーニング」-学びを学びあおう-
人はなぜ学び続けるのか、社会人の学びの現状(与えられるものでない学びのこれからの在り方)

学びの探究:「"MOOC”の受講にチャレンジ」 -学びの視野を拡げよう-
MOOC等で他大学の授業を受講し、その学びを発表(ビブリオバトル形式でクラスメイトへ報告)

ゲスト講義Ⅰ:「学び場の社会実装 / 進化しつづけるための学び」-学ぶ意義と学びがい-
先進的な教育を行っている団体・オピニヨン HLAB 河井道雄氏

学び場の探検:「共創と学びあいのプラットフォーム」-学ぶ喜びと学ぶ楽しみ-
学びにおける多様な選択肢と、「キャリア形成としての学びの現場」を視る

学び場の探検:フィールドワークの準備

学び場の探検:フィールドワーク:HLAB訪問

学び場の探検:フィールドワークのふり返り・学びの構成要素を析出

学びの体験:「2022年度履修生のセッション」-バトンを引き継ぎ翌年度は自らが実践する- 

ゲスト講義Ⅱ:「ライフ・キャリアにおける学びの必要性」-学びと働くのアウフヘーベン-
先進的な施策を実践している企業の人材育成体系
"School-to-Work Transition"と"On the Job Training" "On the Job Development" "Off the Job Training"

10

学び場の探索:「越境学習 / 学びのサードブレイス / プロボノ活動」-学びによる可能性を追求-
学ぶ環境・ユニークな仕組み・学びの構成要素の洗い出し

11

学び場の探索:プレゼンテーションの準備

12

学び場の探索:プレゼンテーション「私たち学生ならではの学びの提案」-大学における新たなライフ・キャリア教育-

13

学び場の探索:プレゼンテーションのふり返り・提案内容のブラッシュアップ

14

学び場の創造:「大学生活と学びの在り方」-大学における新たなライフ・キャリア教育・授業の最終報告-

15

総まとめ:「学び続けるキャリア」-個々のコミットメント-

授業の計画の補足

参考:HLAB https://h-lab.co/
参考:SHIMOKITA COLLEGE(シモキタカレッジ)https://shimokita.college/
尚、授業計画は予定であり変更する場合がある。

課題に対するフィードバックの方法

毎回の授業終了時に提出する授業レポートについては、翌回の授業冒頭でフィードバックを行う。
また、各プレゼンテーションについてはご来学いただくゲストより評価・講評をいただく。

授業時間外の学修(予習・復習等)

1.開講前:第1回目にむけて,自分自身の経験や体験を振り返り,学びや課題を整理すること。
2.開講中:第2回目には,オンライン授業を受講し,授業に臨むこと。
3.開講中:授業毎回の振り返りとして学びを言語化し,授業レポートを作成し提出すること。
4.開講中:授業外の特に学外活動においては,協力をしあい主体的に積極的に活動を行うこと。
5.開講中:履修者間でピアフィードバックや課題解決のための議論の場を自発的にもつこと。
6.終了後:経験を振り返り言語化し,その学びを活かす経験学習の習慣をつけること。
授業時間外の想定学修時間は1回の授業につき4時間程度とする。

成績評価の基準と方法

成績評価の基準と方法

割合(%)

平常点(授業への参加度等)

30

小テスト

小レポート

30

定期試験

定期試験に代わるレポート

その他(補足欄参照)

40

成績評価の基準と方法の補足

1.授業への毎回の自発的参加(30%)
2.毎回の授業に参加した後にWebClassを通して提出する授業レポート(30%)
3.授業への主体性(20%):授業中の発言・質問、協同学習におけるリーダーシップ
4.授業への貢献(20%):設営準備・授業運営・クラスづくりへの自発的なかかわり
本学学則に基づき、出席すべき時間数の3分の1以上欠席した者は、当該授業科目修了の認定を受けることができない。
* WebClassとは、成城大学の教員-学生間の学習支援システム、コミュニケーションツール。

教科書

著者名

書籍名

出版社

発行年

価格

ISBN

教科書の補足

<教科書不要科目>

参考文献

著者名

書籍名

出版社

発行年

価格

ISBN

参考文献の補足

各テーマに関する書籍を授業の中で適宜紹介する。

履修者への要望

「学ぶとは」,「どんな学びがあるだろう」,「学び続ける意義・意味」について,日頃から考え、実践する習慣をつけてほしい。授業では,互いの強みを伸ばし合う相互学習の場を提供する。主体的・能動的に取り組む姿勢,そして社会の一員として当事者意識を持って意欲的に参加することをこの科目「キャリア・プランニング・プログラムⅡ -ライフ・キャリアにおける学びのデザイン-」の履修条件にする。このような活動は学生時代に習慣づけることが非常に重要なことであり,卒業後にもこの学びを継続し,学び続けるライフ・キャリアを築いてほしい。

教員との連絡・相談方法

相談可能場所

相談可能時間

E-mail Address※ [at]は@に置き換える。

補足

katsumata[at]seijo.ac.jp
※ [at]は@に置き換える。

授業開始前・終了後に直接対応する。左記のメールアドレスへ連絡することも可能。

その他

備考(特記事項)

※2017年度以降入学者のみ履修可。 英語科目名:Advanced Career Development II