シラバス詳細

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タイトル「2025年度」、カテゴリ「全学共通教育-キャリアデザイン科目」

科目情報

科目名

キャリア・ベーシックⅢ

講義名

キャリア・ベーシックⅢ〈関係構築〉

クラス

01

担当教員

高橋 博美

実務経験のある教員による科目
配当

全1-4

キャンパス区分

成城キャンパス①

開講学期

前期

開講時期

曜日・時限

水4

科目種別

講義・演習

単位数

2

講義情報

英語科目名

Career Basic III

副題

対話と行動で磨く人間関係―自己内省と協働が導く共生の基盤

授業の内容

 本科目は、対話と実践活動を通じ、自己と他者の理解を深め、大学生活および卒業後のライフ・キャリアを形成するための基盤を学ぶことを目的とする。
 前半では、自分の歩みや経験、強みを振り返り、グループディスカッションやロールプレイ、即興演劇などの実践活動を通じて、「自分らしさ」を追究する。これにより、自己の内面を見つめ直すとともに、多様な視点からの気づきを得ることを目指す。後半では、柔軟な発想をもとに将来のキャリアビジョンを描き、具体的な目標設定と行動計画の策定を行う。理論だけでなく、実践を重ねながら対人関係構築のスキルを向上させることを目指す。また、授業全体では、他者との関係性のなかで、自己を見つめなおし、プロセスを丁寧にリフレクションするラボラトリー方式で、主体的な学びを促進する。
 各セッションで得た気づきを最終的なショーケース発表へと統合し、実社会で活かす力の向上を目指す。

到達目標

以下の5点を据える。
 ・対話と実践活動を通じ、自己と他者の理解を深め、内省を重ねながら多角的な視点から自己認識を深められるようになる。
 ・自身の歩みや経験、強みを整理し、柔軟な発想で将来のキャリアビジョンを具体的に描けるようになる。
 ・グループディスカッションや即興演劇を通じたオープンな情報共有と非言語コミュニケーションの実践により、信頼と連帯感を構築できるようになる。
 ・積極的傾聴他の具体的な対話手法を学び、建設的なコミュニケーションや対人関係スキルを向上させ、円滑な対話ができるようになる。
 ・ラボラトリー(体験学習)方式の実践活動と継続的なリフレクションを通じ、得た気づきを統合し、実社会での問題解決、協働、リーダーシップ&フォロワーシップを発揮できるようになる。

授業の方法

・毎回90分のセッションで、講義と演習、アイスブレイク、グループディスカッション、即興演劇、ロールプレイ、など多彩なアクティビティ・体験学習活動を組み合わせて進める予定である。
・各回終了時には、その日の学びや気づきをまとめた500字程度のリフレクションレポートをWebClassを通じて提出する。
・毎回、ランダムに配付される座席票により異なるクラスメイトとワークを行うとともに、固定のラーニングパートナーグループも活用し、さまざまな視点からの対話とフィードバックを促進する。リフレクションを重視し、各自が自己の成長と行動変容を継続的にふりかえることで、実社会での対人関係構築に直結する力を育成していく。
 ※上記を十分に認識した上で、履修を検討すること。

授業の計画

内容

オリエンテーションと自己目標の設定
・授業の基本理念(主体的学び、互恵的援助、行動変容)を理解し、自己の対人関係構築に関する目標を設定する。初回はグランドルールの説明およびラーニングパートナーグループの仮編成を行い、今後の学びの基盤を固める

情報共有の重要性:情報をみんなで分かち合う大切さを理解する

非言語コミュニケーション:言葉を使わずに、表情や身振りで自分の気持ちを伝える効果を考える

ストレスコーピング(アサーション):ストレスに対処し、自分の意見をしっかり伝える方法を知り、考える

傾聴(アクティブ・リスニング):相手の話をしっかり聞く技法を知り、トレーニングする

NVC(非暴力コミュニケーション):やさしく、相手を傷つけずに自分の意見や気持ちを伝える方法を知る

チームの発展プロセス:グループがどのように成長し、協力するかを学び、意識できるようにする

協働による問題解決:シナリオに取り組み、みんなで協力して問題を解決することを通じて、対人関係構築のプロセスを考える

リーダーシップ&フォロワーシップ:前に出てリードする役割と、みんなを支える役割を理解する

10

多様性の理解と異文化コミュニケーション:いろいろな違いを理解し、異なる文化の中でコミュニケーションすることを考える

11

コンフリクトマネジメント:意見がぶつかったときの対処法を考える

12

ショーケース準備(学びの統合):学んだことをまとめて、発表の準備をする

13

ショーケース(プラン選定と具体化):発表するプランを選び、具体的に仕上げる

14

ショーケース発表:発表を行う

15

全体のふりかえりと今後のアクションプラン:これまでの学びをふりかえり、これからの計画を立てる

授業の計画の補足

上記は予定であり変更する場合がある。

課題に対するフィードバックの方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける。
授業時間に限らず、WebClassや電子メールを利用してフィードバックをおこなう。

授業時間外の学修(予習・復習等)

1. 復習
 授業終了後は、講義で学んだ内容や体験活動の成果、気づきを整理し、必ず500字程度のリフレクションレポートとしてまとめ、WebClassを通じて提出。
2. 自己のふりかえりと課題整理
 授業で得た知識だけでなく、自身の経験や対人関係の中で感じたことを随時ふりかえり、日々の学びや課題をノートに記録する。これにより、自己の成長や行動変容を確実なものとし、次回以降の学習に生かすことができる。
3.ピアフィードバックの活用
 クラスメイトとのピアフィードバックや議論を積極的に行い、互いの学びを深める場を自発的に設けるよう努める。
4.総合的な学びのふりかえり
 授業全体を通じて学んだことを定期的にふりかえり、言語化する習慣を身につける。各回の学習内容や体験から得た気づきをもとに、実社会での応用に向けた自分の成長と課題を整理し、持続的な自己改善を目指す。

 このような学修習慣を通じて、授業で得た知識や体験が、実社会での対人関係構築やキャリア形成に直結する力へとつながることを期待する。

 

1回の授業につき予習・復習あわせて最低4時間の学修が必要となります。
「授業時間外の学修(予習・復習等)」に明記されている想定学修時間の合計が4時間を上回っている場合は、その学修時間を必要とします。

成績評価の基準と方法

成績評価の基準と方法

割合(%)

平常点(授業への参加度等)

30

小テスト

36

小レポート

15

定期試験

定期試験に代わるレポート

15

その他(補足欄参照)

4

成績評価の基準と方法の補足

下記の合計点で評価する。
 1.平常点:授業への参加度等(30%)
 2.小テスト:授業で学んだことのふりかえり・解釈、リフレクションレポート(36%)
 3.小レポート:授業の初回・中回・最終回でのリフレクションレポート(15%)
 4.定期試験に代わるレポート:ショーケースのリフレクションレポート(15%)
 5.その他:授業への取組み姿勢として、授業中の発言・質問・設営準備等の貢献、受講態度やペア・グループワークにおけるファシリテーションや、協同学習におけるリーダーシップ(4%)

※本学学則に基づき、出席すべき時間数の3分の1以上欠席した者は、当該授業科目修了の認定を受けることはできない。

教科書

著者名

書籍名

出版社

発行年

価格

ISBN

教科書の補足

<教科書不要科目>

参考文献

著者名

書籍名

出版社

発行年

価格

ISBN

津村 俊充

人間関係トレーニング

ナカニシヤ出版

2005

2420

4888487219

平木典子

三訂版 アサーション・トレーニング: さわやかな〈自己表現〉のために

精神技術研究所

2021

1760

4931317189

マーシャル・B・ローゼンバーグ

「わかりあえない」を越える――目の前のつながりから、共に未来をつくるコミュニケーション・NVC

海士の風

2021

2090

4909934014

参考文献の補足

その他、各テーマに関する書籍を授業の中で適宜紹介する。
AIFA出版部「ココロのイロハンドブック:”あなた”と”わたし”を語り合う」https://www.cocoronoiro.com/handbook/

履修者への要望

・服装について:動きやすい恰好で参加すること。実践活動やグループワークを多く取り入れるため、動きやすさは重要となる。
・出席について:初回授業においてはグランドルールの説明およびラーニングパートナーグループ(仮)の編成を行うため、出席することが望まれる。
・グループ活動と対話の重視:本授業では、毎回ランダムグループと固定のラーニングパートナーグループを併用し、他者との対話や実践活動を通じたプロセスを重視する。互いを尊重し、安心して意見交換ができる環境作りに努めることが求められる。
・リフレクションの徹底:各回、講義および演習終了後に500字程度のリフレクションレポートをWebClassを通じて提出すること。各自がその日の学びや気づきを丁寧にふりかえることにより、自己の成長および行動変容を実感し、実社会での応用力を高めることを求めている。
・主体的な取り組み:本授業における成果は、受講者自身の主体的な取り組みと意欲に大きく作用される。挑戦や失敗を恐れず、前向きに取り組む姿勢を保持すること。また、学校という社会に出る前の貴重な学友との関わりを活かし、互いに意見を交わしながら自己の強みや課題を見つめ、成長していく場として本授業を積極的に活用すること。
・授業改善への協力:本授業は、履修生からのフィードバックをもとに随時改善していく。自分の未来を切り拓くための相互成長の場として、当事者意識を持ち、主体的かつ意欲的に参加することが望まれる。

教員との連絡・相談方法

相談可能場所

相談可能時間

E-mail Address※ [at]は@に置き換える。

補足

非常勤講師控室

授業前の1時間、授業後の15分間

メールアドレスは初回授業で連絡する。面談希望者は、WebClassのメッセージ機能でアポイントを取ることもできる。

その他

備考(特記事項)