シラバス詳細

シラバス詳細

タイトル「2025年度」、カテゴリ「全学共通教育-キャリアデザイン科目」

科目情報

科目名

キャリア・プラクティスⅠ

講義名

キャリア・プラクティスⅠ〈ホスピタリティ〉

クラス

01

担当教員

勝又 あずさ

実務経験のある教員による科目
配当

全1-4

キャンパス区分

成城キャンパス①

開講学期

前期

開講時期

曜日・時限

金5

科目種別

演習

単位数

2

講義情報

英語科目名

Career Practice I

副題

「真善美」が紡ぐホスピタリティとライフ・キャリア

授業の内容

本科目の目的は,学生が”ライフ・キャリア”と”ホスピタリティ” (おもてなし,思いやり,優しさ,歓待)を,成城学園の建学の精神「真善美」を念頭に紡ぎ,自らホスピタリティを発揮することである。
創立者の澤柳政太郎による「成城学園の育む人間像」には,次のように示されている。
『正直,真面目という道徳を身につけ,個人の「天分」を熱心かつ旺盛に伸ばした結果,知性・心情ゆたかで意志強固な「独立独行」の社会人になることを願いました。フェイアプレイの精神を持ち,美的生活を心がける「教養ある紳士淑女」になることと同時に,変わりゆく世界の中で「独創力」を持った奮起する人間となることをさらに期待しました』
本科目では,”ライフ・キャリア”と”ホスピタリティ”について,専門家・実践家より学び自らも体現しながら,人としての在りようを追究していく。
尚,本科目は,授業とチーム活動,それぞれに学外実習を予定している。授業では第8回に学生は羽田空港に出向き,卒業生の柴崎雄一氏(エールフランス航空 / KLM オランダ航空)による講義を現場で受講する。一方,チーム活動ではチームで関心ある業種・職種を選定し,学生自らが直接アポイントをとってインタビューに直接現場に出向く。そのため移動も含め授業時間外も学修時間に充てることになる。
また,授業では毎回,終了時にその日の学びとふりかえりを記した授業レポート(500字以上といったように文字数を指定)を,WebClassを通して提出する。授業を構成・運営していく中,学生にはさまざまな役割を担ってもらう。多様性を尊重しあうクラスを,この授業でしか得られない場を,全員でつくっていきたい。
上記を十分に認識の上で,履修を検討のこと。

【実務経験のある教員等による授業科目】
科目担当教員はソニー株式会社(現;ソニーグループ)にて24年間,主に広報・PRとキャリア支援・人材育成を担当し,独立後には株式会社(教育事業)を設立した。これまでの実務経験を活かし,個人が他者と関わりながら自らの役割を果たす,その意義について多様な事例を紹介しながら授業を展開する。

到達目標

本授業では下記5点を到達目標とする。
1.成城学園の建学の精神「真善美」をベースに「”ライフ・キャリア”と”ホスピタリティ”を紡ぎ,自分なりの意味づけができるようになる。
2.ホスピタリティとサービスの違いと,それぞれの魅力と意義を理解し,どのような資質・態度・姿勢が求められるか口頭ならびに行為で表現できるようになる。
3.世界で通用する振る舞い(在りよう)を建学の精神「真善美」をベースに解説できるようになる。
4.チーム活動においては学外・現場でのインタビューを通して自己の価値を発揮し,他者の価値を引き出し,場に貢献できる。
5.活動成果発表にむけて,課されたテーマに対して必要な情報を能動的に収集・読解・解釈することができる。

授業の方法

ホスピタリティの専門家・実践家をゲストに招聘し,それぞれの実践例をケーススタディしながら「ホスピタリティとサービス」について学び,社会人として仕事に向き合う姿勢と態度を身につけていく。
チーム活動においては関心ある業種・職種を選定し,学生自らが直接アポイントをとってインタビューに直接出向く(授業時間外をも使用し対面にて)。インタビューのテーマは『ホスピタリティを仕事にしている人たちは何をモットーにキャリアを築いているのだろうか』。2024年度履修生らの訪問先は,エンタテインメント業界(劇場),マスコミ(放送局),ホテル・結婚式場,テーマパーク,航空業界,カフェであった。
尚,チーム活動成果発表会は,ゲストを招聘し開催する。聴衆の心に響くパフォーマンスとホスピタリティの発揮を期待する。

授業の計画

内容

科目趣旨説明,人権の尊重,個々にプレゼンテーション『わたしにとってのホスピタリティ』,クラスづくり

ディスカッション①ホスピタリティとは

ゲストセッション①ライフ・キャリアとホスピタリティ

ゲストセッション②ライフ・キャリアとホスピタリティ

チーム編成・活動①ホスピタリティインタビューの企画(モットー・働きがい・キャリアの築きかた・現場のエピソード等)

ゲストセッション③ライフ・キャリアとホスピタリティ
「空港と機内でのホスピタリティと真善美①」:奥村裕之氏(DELTA航空)

チーム活動②ホスピタリティ実践者へのインタビューの準備,インタビュー方法の習得

ゲストセッション④ライフ・キャリアとホスピタリティ:羽田空港での学外実習
「空港と機内でのホスピタリティと真善美②」:柴崎雄一氏(エールフランス航空 / KLM オランダ航空)

チーム活動③ホスピタリティ実践者へのインタビューの実践

10

チーム活動④ホスピタリティ実践者へのインタビューの実践

11

チーム活動⑤ホスピタリティ実践者へのインタビューのまとめ

12

チーム活動⑥プレゼンテーション準備

13

本番にむけてリハーサル・ロールプレイング

14

チーム活動成果発表会(ゲストを招聘予定)

15

プレゼンテーションのふりかえり・相互フィードバック,授業すべての回のふりかえり,
個々に学びの成果を発表『わたしにとってのホスピタリティとは』

授業の計画の補足

ゲストスピーカーの出講日程等が変更になる場合がある。

課題に対するフィードバックの方法

毎回の授業終了時に提出する授業レポートについては,翌回の授業冒頭でフィードバックを行い,学びの意味づけを行う。また,各プレゼンテーションについてはご来学予定のゲストの皆様より評価・講評をいただく。

授業時間外の学修(予習・復習等)

授業中は,学生同士のディスカッションといった「アウトプット学習」が中心。授業時間外学修ではそのための準備として,文献の読解やワークシートの作成といった「インプット学習」が求められる。
ゲストセッションの前にはテーマに沿った事前調査を行い,また課外活動の準備として訪問先の取り組みと課題を整理すること。成果発表会(第14回はチーム活動・第15回は個人)の前には,自らの意見を自らの言葉として語るよう内容を整理し声をだして発表の練習をしておくこと。また,授業を通しての学びをさらに成熟させるために,授業時間外もクラスメイトと積極的に交流しダイアログ(対話)の場を自らつくること。
前述したように,授業のゲストセッションとチーム活動,それぞれに学外実習を予定している。授業では第8回に羽田空港に出向き,卒業生の柴崎雄一氏(エールフランスKLM国際航空)による現場での講義を,一方,チーム活動ではチームで関心ある業種・職種を選定し,学生自らが直接アポイントをとってインタビューに直接現場に出向く。そのため移動も含め授業時間外も学修時間に充てることになる。
尚,授業時間外の想定学修時間は1回の授業につき4時間程度とする。

 

1回の授業につき予習・復習あわせて最低4時間の学修が必要となります。
「授業時間外の学修(予習・復習等)」に明記されている想定学修時間の合計が4時間を上回っている場合は、その学修時間を必要とします。

成績評価の基準と方法

成績評価の基準と方法

割合(%)

平常点(授業への参加度等)

30

小テスト

小レポート

30

定期試験

定期試験に代わるレポート

その他(補足欄参照)

40

成績評価の基準と方法の補足

1.授業の参加度(30%),2.授業レポートの提出:授業での学びを言語化して提出(30%),3.チームでの貢献と活動成果(20%),4.個々の実績(20%)の合計点で評価する。
1.については,授業中の発言・質問・設営準備等の貢献,ホスピタリティとサービスの実践,受講態度やペア・グループワークにおけるファシリテーションをも評価する。
2.については,毎回の授業終了後に、学びのふりかえりをWebClassを通して行う。記載の内容も評価の対象とする。
3.4については,最終評価(プレゼンテーション)だけでなく,協同学習におけるリーダーシップをも重視する。
尚,本学学則に基づき,出席すべき時間数の3分の1以上欠席した者は,当該授業科目修了の認定を受けることができない。

教科書

著者名

書籍名

出版社

発行年

価格

ISBN

教科書の補足

教科書は使用せず,教科書に代わる資料をその都度配付する。

参考文献

著者名

書籍名

出版社

発行年

価格

ISBN

松坂健

ホスピタリティ進化論

柴田書店

2005

1980

9784388153077

ジャック・デリダ

歓待について

筑摩書房

2018

1100

9784480098368

参考文献の補足

その他,各テーマに関する書籍を授業の中で適宜紹介する。

成城学園 建学の精神
https://www.seijogakuen.ed.jp/thought/founders-vision/index.html

DELTA航空
https://ja.delta.com/jp/ja/about-delta/overview 
エールフランス航空 / KLM オランダ航空
https://www.airfranceklm.com/fr/nos-engagements/people-culture
柴崎雄一氏: 世界でたった13人の「会社の顔」:ファーストクラスの顧客対応で身についた,洗練されたサービス提供 (AERA dot.の記事より)
https://dot.asahi.com/articles/-/5202?page=1 

履修者への要望

ゲストセッション(教室・現場)においては学生自ら率先してゲストへ挨拶をすること。学外へのインタビュー活動ではホスピタリティとサービスの実践者に対して,マナー・モラル・ルールを守り,真摯に接すること。様々な分野の幅広い年齢層の社会人と関わっていく際には,気働き,心構え,礼儀を弁え,相手の立場に立ち誠意を込めて臨んでもらいたい。このような活動は学生時代には大変に思えるかもしれないが,非常に重要なことである。卒業後,社会にでてこの学びの成果を実感してもらい,今度は講演者として戻ってきてくれれば幸いである。

教員との連絡・相談方法

相談可能場所

相談可能時間

E-mail Address※ [at]は@に置き換える。

補足

katsumata[at]seijo.ac.jp

授業開始前・終了後に直接対応する。左記のメールアドレスやWebClassのメッセージ機能で連絡も可能。面談希望者はアポイントを取ることもできる。

その他

備考(特記事項)