シラバス詳細

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タイトル「2025年度」、カテゴリ「全学共通教育-キャリアデザイン科目」

科目情報

科目名

キャリア・プラクティスⅣ

講義名

キャリア・プラクティスⅣ〈サステナビリティ〉

クラス

01

担当教員

勝又 あずさ

実務経験のある教員による科目
配当

全1-4

キャンパス区分

成城キャンパス①

開講学期

前期

開講時期

曜日・時限

金2

科目種別

演習

単位数

2

講義情報

英語科目名

Career Practice IV

副題

企業の経営戦略におけるサステナビリティについて学び,自らサステナビリティ人材として成長する

授業の内容

本科目の目的は,学生がよりよい未来社会をデザインしながら,サステナビリティ人材として成長していくことである。具体的には,成城学園が連携協力に関する協定を締結している小田急電鉄株式会社(以下;小田急、敬称略)の有識者を招聘し,学生は,小田急におけるESG(環境:Environment、社会:Social、ガバナンス:Governance)について学び,各テーマに沿ってチームワークを行う。チームの成果は小田急の有識者らへ発表し,発表内容に対する講評を得るとともに,「小田急のサステナビリティ」への貢献を目指す。
学生は,持続可能な未来を描き,世界が・社会が・地域が・人々が豊かになる新たなライフスタイルを提案する。このような「未来社会のデザイン」を通して,学生は社会を理解し,大学で学ぶ意義と,卒業後のライフ・キャリアについて考え,大学生活をさらに筋肉質にしていく。
社会の今を知る,未来を考える,私たちと大学を繋ぐ小田急の,企業の魅力と挑戦を学ぶ,自ら現場に足を運び可能性を見出す,チームが一体になり創造し,発信する。このような一連の活動を通して学生は学びとライフ・キャリアの意味を考える。

【実務経験のある教員等による授業科目】
科目担当教員はソニー株式会社(現;ソニーグループ)にて24年間,主に広報・PRとキャリア支援・人材育成を担当し,独立後には株式会社(教育事業)を設立した。これまでの実務経験を活かし,企業における社会的責任,そして,働く個人の当事者意識について,多様な事例を紹介しながら授業を展開する。

到達目標

本授業では下記5点を到達目標とする
1.社会・企業・大学,社会・技術・市民,社会人・学生,チーム・個人,働く・学ぶ・生きる,ぞれぞれの共生と共存について理解できるようになる。
2.小田急をはじめ企業は,そして世界は,今,どのような挑戦をしているのか。その背景にはどのような課題があるのかを理解する。これらの課題に対して,世界市民の一人として何ができるかを認識できるようになる。
3.チームワークにおいて,自己を理解し,他者の強みを引き出し,相互にリーダーシップを発揮する場を形成できるようになる。
4.チームの成果を形にして,聴き手の心に響くプレゼンテーションができるようになる。
5.当事者意識を持ち主体的に取り組み,学びとキャリアを結びつけて考えることができるようになる。

授業の方法

授業は演習形式とし,面接授業にて実施する。
1.小田急の有識者を招聘し,2回の講義に加え,学生の発表に対して2回の講評をいただく。学生は,恵まれた機会であることを認識し,積極的に質問をしながら,自発的に議論を発展させていく。
2.ゲストセッションをはじめ授業では毎回,講義と演習(グループワーク、発表)を行なう。学生は,授業終了後にその日の学びをふりかえり,言語化し授業レポートとして提出する。
3.学生は,チームごと,主体的に文献調査・情報収集を行う。また,状況に応じてフィールドワークを行い,人々の暮らしを観察し,沿線の人々の声を聴く。
4.授業では毎回,終了時にその日の学びとふりかえりを記した授業レポート(500字以上といったように文字数を指定)を,WebClassを通して提出する。
5.授業を構成・運営していく中,学生にはさまざまな役割を担ってもらう。多様性を尊重しあうクラスを,この授業でしか得られない場を,全員でつくっていきたい。
上記を十分に認識の上で,履修を検討のこと。

授業の計画

内容

オリエンテーション・機密保持誓約
この科目の目的と内容を理解し,個々に目標を設定する。個人の目標を設定し,クラスの中で全員がリーダーシップを発揮する場を形成する。

ゲストセッション①:小田急について学び・社会を理解する
私たちと成城大学を繋いでくれる「小田急電鉄」の魅力と挑戦について学ぶ。
小田急のESGに関する各取組みから学ぶ。
私たちをとりまく社会の進化・世界の未来とその可能性について議論する。

チームワークⅠ-1:チーム編成・チームによる協働(フィールドワーク・文献調査・情報取集)

チームワークⅠ-2:チーム内でアイデアを発散し,発表内容に収束していく

チームワークⅠ-3:発表内容の完成・チームごと発表の練習/プレゼンテーション資料途中経過事前提出

小田急へのプレゼンテーションⅠ:テーマⅠの成果をチームごとに発表・講評

チームワークⅠ-4:活動のふりかえり

ゲストセッション➁:テーマⅡの提示:小田急の「WOOMS」

チームワークⅡ-1:チームによる共通理解(ゲストセッションの学びをもとにした共同学習)

10

チームワークⅡ-2:チームによる協働(フィールドワーク・文献調査・情報収集)

11

チームワークⅡ-3:チーム内でアイデアを発散し,自らのチームの意見として整理する

12

チームワークⅡ-4:チーム内で自らのチームの意見を,発表内容に収束していく

13

チームワークⅡ-5:発表内容の完成・チームごと発表の練習/プレゼンテーション資料途中経過事前提出

14

小田急へのプレゼンテーションⅡ:テーマⅠの成果をチームごとに発表・講評

15

チームワークⅡ-6:活動のふりかえり/総まとめ:未来のライフスタイルデザインと私たちのライフ・キャリア
学生・市民としての私たちの役割とこれから。授業全体のふりかえり・今後のアクションと継続的発展に向けてコミットメント

授業の計画の補足

テーマⅠ/Ⅱの具体的な設定条件については,授業2回目・8回目にそれぞれ提示する。
尚,授業計画,テーマ,内容は変更になる場合もある。

課題に対するフィードバックの方法

毎回の授業終了時に提出する授業レポートについては,翌回の授業冒頭でフィードバックを行い,学びの意味づけを行う。また,各プレゼンテーションについてはご来学のゲスト皆様より評価・講評をいただく。

授業時間外の学修(予習・復習等)

1.小田急をはじめ企業のESG,CSR,IDGs,世界を視野にGXなど,大学としてのグリーン・ガイダンスなど,さらに,学生が当事者として世界市民の一人としてじっくり学びたい各テーマについて,事前に調べ,チームでも共有しておくこと。また,関連するニュースは毎日入手しながら,他国・他社の取組みもベンチマークをすること。また,小田急線に乗車する機会をつくり,車内で観る企業CM動画,掲示物,乗客や沿線の人々のライフスタイルにも注意をはらい,日々の生活のあらゆる場面を学びの場とする。入手した情報はチームメイトやクラスメイトにも共有する。インプットしたものを整理し,先方に分かりやすくアウトプットすることにより理解が一層深まる。このような学びあいは,大学生活に大変重要であるため習慣にしていく。
2.チームによる,フィールドワーク,文献調査,発表準備,発表後のふりかえり等は授業時間外にも行う。チームメイトとは,積極的にピアフィードバックや課題解決のための議論の場をもつ(フィールドワークでは移動も含め授業時間外も学修時間に充てることになる)。
3.毎回の授業の予習・復習:学び得たことを授業レポートとして提出する。授業終了時には,すべての回の学びをふりかえり言語化し,その学びを活かす経験学習を習慣づける。
授業時間外の想定学修時間:1回の授業につき4時間程度とする。

 

1回の授業につき予習・復習あわせて最低4時間の学修が必要となります。
「授業時間外の学修(予習・復習等)」に明記されている想定学修時間の合計が4時間を上回っている場合は、その学修時間を必要とします。

成績評価の基準と方法

成績評価の基準と方法

割合(%)

平常点(授業への参加度等)

55

小テスト

小レポート

45

定期試験

定期試験に代わるレポート

その他(補足欄参照)

成績評価の基準と方法の補足

下記の合計点で評価する。
1.授業期間中のチームワーク・リーダーシップと、発表による活動成果と評価(40%)←主に到達目標2,3,4に対応
2.授業への取組み姿勢:授業中の発言・質問・クラス設営等の主体性(15%)←主に到達目標5に対応
3.授業参加による授業レポートの提出:授業での学びを言語化しWebClassを通して提出(45%)←主に到達目標1,2,5に対応
尚、本学学則に基づき,出席すべき時間数の3分の1以上欠席した者は,当該授業科目修了の認定を受けることができない。

教科書

著者名

書籍名

出版社

発行年

価格

ISBN

教科書の補足

教科書は使用せず,教科書に代わる資料をその都度配付する。

参考文献

著者名

書籍名

出版社

発行年

価格

ISBN

東浦亮典

私鉄3.0 - 沿線人気NO.1・東急電鉄の戦略的ブランディング

ワニブックス

2018

968

9784847066184

村上芽・加藤彰・渡辺珠子

サステナビリティ人材育成の教科書

中央経済社

2022

2860

9784502444913

桑田一成・エコリングB Corp企画推進室

エコリング発展物語 〜B Corpを通じて社会問題解決型企業になる〜

金木犀舎

2023

1100

9784909095411

参考文献の補足

その他,各テーマに関する書籍を授業の中で適宜紹介する。

小田急電鉄株式会社 https://www.odakyu.jp/
小田急グループのサステナビリティ  https://www.odakyu.jp/sustainability/ 
小田急のWOOMS https://www.wooms.jp/ 

履修者への要望

ゲストセッションでは,開始前に学生自ら率先してゲストへ挨拶に出向くこと。学外へのインタビュー活動ではホスピタリティとサービスの実践者に対して,マナー・モラル・ルールを守り真摯に接すること。
私たちの社会はこれからどのように発展してくのか。我々学生は何を期待されているか。これらの問いに対して,常に当事者意識をもち考えながら臨んでほしい。
 この科目で何をどれだけ得られるか,それは自分次第である。チームワークやクラスの全体活動を通した「相互成長の場」を自ら形成してほしい。主体的・意欲的に取り組む姿勢,そして当事者意識を持って参加することをこの科目の履修条件にする。互いを尊重し,強みを引き出しあい,企業・社会へ貢献することが本科目の趣旨である。
『好奇心をもち調査する,社会への理解を深める,自分なりに解釈し,他者と学びあう,自ら足を運び現場をみる,アイデアを言語化する,チームとのコンセンサス(合意形成)をはかり,共に創造する,成果を目に見える作品にする,聴き手にわかりやすいように発信する,助言を通して長所や短所を知る,相互にフィードバックを行う,次の挑戦にむけて目標をたてる』,授業で体験するこのようなプロセスを,学生は授業終了後の様々な場面でも実践し発揮してほしい。
尚,本科目はクラス全員で「サステナビリティ」を体現していくため,資料のペーパーレスを徹底していきたい。履修学生も毎回PC等を持参して授業に臨んでほしい。

教員との連絡・相談方法

相談可能場所

相談可能時間

E-mail Address※ [at]は@に置き換える。

補足

katsumata[at]seijo.ac.jp

授業開始前・終了後に直接対応する。左記のメールアドレスやWebClassのメッセージ機能で連絡も可能。面談希望者はアポイントを取ることもできる。

その他

備考(特記事項)