シラバス詳細

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タイトル「2025年度」、カテゴリ「全学共通教育-キャリアデザイン科目」

科目情報

科目名

キャリア・プラクティスⅥ

講義名

キャリア・プラクティスⅥ〈多様性と社会正義〉

クラス

01

担当教員

勝又 あずさ

実務経験のある教員による科目
配当

全1-4

キャンパス区分

成城キャンパス①

開講学期

後期

開講時期

曜日・時限

金5

科目種別

演習

単位数

2

講義情報

英語科目名

Career Practice VI

副題

ライフ・キャリアにおけるJustice(正義),公平性(Equity),多様性(Diversity), Inclusion(包摂性);JDEIについて学ぶ

授業の内容

本科目の目的は,学生が社会の様々な問題に向きあいながら,社会正義の視点から「ライフ・キャリア」について理解を深めることである。
授業では次の3つのテーマ,「出産・不妊と特別養子縁組」,「LGBTQとHIV/エイズ」,「多文化共生」を設定し,生き方の多様性について学ぶ。それぞれ専門家・実践家を招聘する。「多文化共生」のパートでは,北海道上川郡東川町の協力を得て,第12回に映画『カムイのうた』の上映(公開),第13回に講演(公開)を予定している。
学生は社会を構成する一員として,各テーマにたいして当事者意識をもち臨み,価値観・人生観の多様性について理解する。授業を通して,ライフ・キャリアの多様性を重視し,個人のエンパワメントを高める社会正義を志向し,長期的なライフ・キャリアに主体的に向きあっていく。
本科目は,成城大学キャリア教育プログラム「Seijo Career Program」(SCP)の基本コンセプトである,「働く×学ぶ×貢献する×生きる」をベースに,生涯を通して自律的にライフ・キャリアを構築していくことを大きな目標とする。

【実務経験のある教員等による授業科目】
科目担当教員はソニー株式会社(現;ソニーグループ)にて24年間,主に広報・PRとキャリア支援・人材育成を担当し,独立後には株式会社(教育事業)を設立した。これまでの実務経験を活かし,世界,社会,企業,組織集団におけるJustice, Equity, Diversity, and Inclusion (JEDI)の重要性について,多様な事例を紹介しながら授業を展開する。

到達目標

本授業では下記6点を到達目標とする。
1.現代社会をとりまく諸問題について,必要な情報を能動的に収集・読解・解釈することができる。
2.キャリアに関する社会問題とその要因について,社会正義の観点から,論理的に言語ならびに行為で表現できる。
3.授業を通して自己の価値を発揮し,他者の価値を引き出し,場に貢献できる。
4.多様なキャリアに真摯に向き合い,「自分と他者と社会と共に生きること」の重要性を理解する。
5.日々のあらゆる場面に多様な学びの機会があることを知り,その習得力を身につける。
6.授業で得た学びを自身のライフ・キャリアにどう繋げていくか,述べることができる。

授業の方法

授業では計3つのテーマそれぞれに,講義とダイアログ(対話)の場を設ける。
テーマ①では不妊カウンセラーを招聘し,出産をめぐる課題について考えていく。その次のセッションでは二葉乳児院(信濃町)の院長の講義を予定している。
テーマ②では社会学者を招聘し,セクシュアリティの多様性について学ぶ。その次のセッションではコミュニティセンターakta(新宿)の理事の講義を予定している。
テーマ③では前述のよう映画『カムイのうた』を視聴し,その次のセッションでは専門家による講演を予定している。この上映会と講演会は一般にも公開予定であり,その際には参加者同士の対話の時間も設けるため,授業時間を延長して実施することになる。
また,ゲスト講義は先方の許可が得られれば訪問して学ぶこともありうる。その際には移動も含め授業時間外も学修時間に充てることになる。
学生はグランドルールを守り,自らの意見を互いに語りあい,相互成長の場を形成する。自ら気づきを得て,意味づけ,自発的な行動に繋げていく。
上記を十分に認識の上で,履修を検討のこと。

授業の計画

内容

科目趣旨説明,クラスづくり

ライフ・キャリアにおける人権の尊重(人格教育),導入講義

テーマ①出産に関する課題:ゲスト講義「不妊からの特別養子縁組,新しい家族の形」

テーマ①の講義での学びを整理しながらダイアログ(対話)

テーマ①とテーマ②の学びを意味づけながらダイアログ(対話)

テーマ①出産に関する課題:ゲスト講義「二葉乳児院の取組み」

テーマ①とテーマ②の学びを意味づけながらダイアログ(対話)

テーマ②セクシュアリティに関する課題:ゲスト講義「セクシュアリティの多様性」

テーマ②の講義での学びを整理しながらダイアログ(対話)

10

テーマ②セクシュアリティに関する課題:ゲスト講義「akta新宿の取組み」

11

テーマ②とテーマ③の学びを意味づけながらダイアログ(対話)

12

テーマ③多文化共生に関する課題:映画『カムイのうた』の上映:終了時間延長予定

13

テーマ③の講義での学びを整理しながらダイアログ(対話)

14

テーマ③多文化共生に関する課題:ゲスト講演「アイヌ文化について」:終了時間延長予定

15

テーマ③の学びを意味づけながらダイアログ(対話)・授業の総括:学びを整理しながらダイアログ(対話)

授業の計画の補足

上記は予定でありゲストの都合等で変更する場合がある。

課題に対するフィードバックの方法

毎回の授業終了時に提出する授業レポートについては,翌回の授業冒頭でフィードバックを行い、学びの意味づけを行う。

授業時間外の学修(予習・復習等)

1.ゲストセッションの前には該当するテーマに沿った事前調査を行う。
2.ダイアログ(対話)セッションの前には,自身の意見を自身の言葉として語るよう内容を整理して臨む。
3.授業を通しての学びをさらに成熟させるために,授業時間外もクラスメイトと積極的に交流しダイアログ(対話)の場を自らつくる。
授業時間外の想定学修時間は1回の授業につき4時間程度とする。

 

1回の授業につき予習・復習あわせて最低4時間の学修が必要となります。
「授業時間外の学修(予習・復習等)」に明記されている想定学修時間の合計が4時間を上回っている場合は、その学修時間を必要とします。

成績評価の基準と方法

成績評価の基準と方法

割合(%)

平常点(授業への参加度等)

45

小テスト

小レポート

45

定期試験

定期試験に代わるレポート

その他(補足欄参照)

10

成績評価の基準と方法の補足

1.授業への参加度(45%),2.授業で学び得たことを意味づける授業レポートの提出(45%),3.クラスへの貢献と活動成果(5%),4.個々の実績(5%)の合計点で評価する。
1.については授業中の主体的・能動的姿勢を評価する。
2.については毎回授業終了後にWebClassを通して提出する授業レポート(500字以上といったように文字数を指定)の記載内容をその対象とする。
3.については設営準備等の貢献,ペア・グループワークにおけるファシリテーション等を評価する。
4.については本科目の趣旨を十分に理解した上で特にゲストセッションや訪問先での発言・質問,他者貢献を,総合的に評価する。
尚,本学学則に基づき,出席すべき時間数の3分の1以上欠席した者は,当該授業科目修了の認定を受けることができない。
上記を十分に認識の上で,履修を検討のこと。

教科書

著者名

書籍名

出版社

発行年

価格

ISBN

教科書の補足

教科書は使用せず,教科書に代わる資料をその都度配付する。

参考文献

著者名

書籍名

出版社

発行年

価格

ISBN

池田麻里奈・池田紀行

産めないけれど育てたい。 不妊からの特別養子縁組へ

KADOKAWA

2020

1540

9784046047816

砂川秀樹

カミングアウト

朝日新書

2018

836

9784022737663

参考文献の補足

その他,各テーマに関する書籍を授業の中で適宜紹介する。

コウノトリこころの相談室 http://kounotori.me/ 
二葉乳児院 https://www.futaba-yuka.or.jp/int_nyu/
コミュニティセンターakta http://akta.jp/community-center/
北海道上川郡東川町 https://higashikawa-town.jp/ 
カムイのうた https://kamuinouta.jp/ 
カムイのうたの学校 https://moula.jp/LP/kamui/ 

履修者への要望

学生が,授業を通して「人と社会の共生への当事者意識」をもち,自らの行動につなげていくことを期待する。
授業で提起する各社会問題に真摯にむきあうマインドセットを,この科目の履修条件とする。
一人ひとりの存在,生き方,考え方を尊重しあい,多様な価値観を認めあう関係をクラス全員で構築していきましょう。

教員との連絡・相談方法

相談可能場所

相談可能時間

E-mail Address※ [at]は@に置き換える。

補足

katsumata[at]seijo.ac.jp

授業開始前・終了後に直接対応する。左記のメールアドレスやWebClassのメッセージ機能で連絡も可能。面談希望者はアポイントを取ることもできる。

その他

備考(特記事項)