シラバス詳細

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タイトル「2025年度」、カテゴリ「全学共通教育-キャリアデザイン科目」

科目情報

科目名

キャリア・プラクティスⅡ

講義名

キャリア・プラクティスⅡ〈社会起業と社内起業〉

クラス

01

担当教員

岡本 守弘、森田 寛彦

実務経験のある教員による科目
配当

全1-4

キャンパス区分

成城キャンパス①

開講学期

前期

開講時期

曜日・時限

金3

科目種別

演習

単位数

2

講義情報

英語科目名

Career Practice II

副題

日本の社会課題解決につながる新規事業を立ち上げる

授業の内容

本科目の目的は、社会課題を解決する新規事業を考えるために必要なプロセスやスキルを実践的に学ぶことである。チームメンバーをクラスの中から探し、チームで解決したい社会課題テーマを設定。課題を解決するためのサービス案、ビジネスモデルなどをチームで議論し、事業計画案に作り上げるまでの一連のプロセスを体験する。最終的には、一般企業(社内起業)であれば経営層に、スタートアップ(社会起業)であれば投資家にプレゼンテーションを行い、投資承認を得られるクオリティレベルの企画を目指す。
サービスやビジネスを磨き上げるために、NTT データのソーシャルデザイン推進室が実際に行っている新規事業プロセスについてもインプットを行う。定量・定性調査やフィールドワークなども積極的に行う。計3回のプレゼンテーションを行い、講師、NTTデータの社員、NTTデータが招待する有識者による審査・講評を受けてもらう。
社内起業=企業内において新しいビジネスを立ち上げること。
社会起業=社会課題をビジネスにより解決すること。

【実務経験のある教員等による授業科目】
岡本守弘(Morihiro Okamoto)
新卒で出版社に入社し、IT系雑誌の編集者を務めた後、大手事業会社で新規事業の企画・開発を経験。その後、インフラ関連企業で広告事業やIP事業などさまざまな新規事業立ち上げに携わる。2022年にNTTデータに入社し、ソーシャルデザイン推進室に配属され、現在は新規事業「住まい」プロジェクトのリーダーを務める。新規事業で自分が経験した成功体験・失敗事例をリアルに伝えながら、授業のタイトルにもなっている「社会起業」と「社内起業」を単なる座学で終わらせることなく、学生とディスカッションをしながら起業できるレベルに事業アイデアを磨き上げることを目指す。これからの企業が求める人材像、必要なケイパビリティなども伝えていく。


森田寛彦(Tomohiko Morita)
新卒でNTTデータに入社後、政府系金融機関向け大規模システム開発・運用等に従事。専門はプロジェクトマネージャー(PM)で、大規模開発のマネジメントや問題プロジェクトの立て直しを多数経験。2021年よりソーシャルデザイン推進室へ異動し、注力テーマ策定や社会イノベーションデザインなど組織戦略策定を推進。現在はレジリエンス領域における新規事業開発に挑戦中。本科目のテーマである「社会起業」と「社内起業」は各企業においても自社の成長戦略を描く上で重要な経営アジェンダとなっている。教員自身や世の中の実例を通じて、座学と実践を融合し、学生とのインタラクティブなやり取りをベースに、学生の今後のキャリアに繋がる授業を展開する予定。合わせて、社会課題解決ビジネスの醍醐味・苦労、事業開発プロセスや企業が求める人材像・スキルなども伝えていく。

到達目標

1.日本は今どんな社会課題を抱えているのか、自分や自分の周囲に目を向け、本質的な課題が何であるのかをできるだけ深堀し、理解できるようになる。
2.国内企業やスタートアップは、今、どのような挑戦をしているのか。社会課題といった観点で見たときに、何を実現しようとしているのか、理解できるようになる。
3.新規事業をチームで考える過程において、圧倒的な当事者意識を持ち、自分の言葉で語りながらチームメンバーの意見を引き出し、チームの力を最大化できるようになる。
4.他チームとも交流、意見交換などをしながら、授業に参加する個人、チームすべての力を最大化するために、自分は何ができるかを考えられるようになる。
5.「誰の、何を、どのように解決するのか」をひたすら問い続け、経営者や投資家が承認したくなるような、シンプルなプレゼンテーションができるようになる。

授業の方法

生活者起点で日本の社会課題を解決するNTTデータの新規事業組織「ソーシャルデザイン推進室」の社員による授業。今、まさにNTTデータで実際に進めているプロジェクトのライブ感ある話を盛り込みながら、チームで実際に新規事業案を考える。ディスカッション(グループワーク・発表)を重視する。毎回、授業終了後には振り返りレポートを提出してもらう。

授業の計画

内容

導入:科目趣旨説明、クラスづくり(自己紹介、取り組みたい社会課題、目標宣言)

講義:新規事業開発プロセス、投資家プレゼンテーション

チーム活動0「仲間をつくれ」

チーム活動1-1「ビジネスのタネを見つけろ」

チーム活動1-2「事業コンセプトを考えろ」

Gate1審査プレゼンテーション(ゲストセッション)

チーム活動2-1「ターゲットと提供価値の仮説をつくれ」

チーム活動2-2「ターゲットと提供価値の仮説を磨き、サービス仮説をつくれ」

チーム活動2-3「提供するサービスを固めろ」

10

Gate2審査プレゼンテーション(ゲストセッション)

11

チーム活動3-1「ビジネスモデルを考えろ」

12

チーム活動3-2「事業計画をまとめろ」

13

チーム活動3-3「投資家プレゼンテーションに備えよ」

14

投資家プレゼンテーション(ゲストセッション)

15

投資家プレゼンテーションのフィードバック、全体振り返り・フォローアップ

授業の計画の補足

チーム全体の進捗を見ながら、予定しているプレゼンテーションの日程を変更する可能性がある。

課題に対するフィードバックの方法

毎回の授業終了後に提出する授業レポートについては、翌回の授業冒頭でフィードバックを行う。3回予定しているプレゼンテーションについては、 NTT データの社員やNTTデータが招待する有識者による評価・講評をいただく。

授業時間外の学修(予習・復習等)

授業時間だけでは、到達目標の5で示した企画内容、プレゼンテーションに到達することが困難なため、授業時間外の文献調査、インタビュー、資料作成、発表練習などが必要となる。また、スタートアップが日頃、どのようなプレゼンテーションをしているのか、イベント参加・見学を推奨する。推奨イベントについては、授業の中で提示する。

 

1回の授業につき予習・復習あわせて最低4時間の学修が必要となります。
「授業時間外の学修(予習・復習等)」に明記されている想定学修時間の合計が4時間を上回っている場合は、その学修時間を必要とします。

成績評価の基準と方法

成績評価の基準と方法

割合(%)

平常点(授業への参加度等)

25

小テスト

小レポート

45

定期試験

定期試験に代わるレポート

その他(補足欄参照)

30

成績評価の基準と方法の補足

1.授業レポートの提出:授業での学びを言語化し WebClass を通して提出(45%) 
→到達目標1、2に対応

2.チームワークにおける主体性とチーム活動の成果(25%)
→到達目標3、4に対応

3.最終プレゼンテーションの審査員からの評価(30%)
→到達目標5に対応

本学学則に基づき、出席すべき時間数の 3 分の 1 以上欠席した者は、当該授業科目修了の認定を受けることができない。1.については1回500文字以上とする。2.については、授業中の発言・質問、設営準備等の貢献、受講態度やグループワークにおけるファシリテーションを重視する。3.については最終評価(プレゼンテーション)だけでなく、協働学習におけるリーダーシップをも重視する。

教科書

著者名

書籍名

出版社

発行年

価格

ISBN

教科書の補足

<教科書不要科目>

参考文献

著者名

書籍名

出版社

発行年

価格

ISBN

三菱総合研究所/未来共創イニシアティブ事務局

イノベーションによる解決が期待される社会課題リスト2023

三菱総合研究所

2023

0

978-4-3853-24-4 C0400

秦 充洋

事業開発一気通貫 成功への3×3ステップ

日経BP

2022

1980

978-4-296-11033-9

麻生 要一

新規事業の実践論

NewsPicksパブリッシング

2019

1980

978-4-910063-02-7

田所 雅之

入門起業の科学

日経BP

2019

1760

978-4-296-10094-1

近藤 哲朗

ビジネスモデル2.0図鑑

KADOKAWA

2018

2860

978-4046023612

根来 龍之/富樫 佳織/足代 訓史

この一冊で全部わかる ビジネスモデル 基本・成功パターン・作り方が一気に学べる

SBクリエイティブ

2020

1760

978-4-7973-9277-7

参考文献の補足

・株式会社 NTT データ ソーシャルデザイン推進室
 https://www.nttdata.com/jp/ja/ignite/socialdesign/
・その他に関連する書籍を授業の中で適宜紹介する。

履修者への要望

社内起業であれ、社会企業であれ、新規事業を成功させるのはとても難しい。失敗が当たり前の世界なので、色々チャレンジする気持ちで参加してもらいたい。大事なことは、ひとりでは何も生まれないということ。また、ネットで調べたり、部屋の中で考えていても、決して答えはでないということ。色々な人に話を聞く、色々なものを見る、普段関係ないと思っているモノやコトにも触れてみる。自分の成功だけでなく、チームの仲間やほかのチームにも自分は何ができるか問い続けてもらいたい。
第1回の授業では、各自に自己紹介と解決してみたい社会課題を発表し、目標を宣言してもらう予定なので、初回の授業はその準備をして臨むこと。

教員との連絡・相談方法

相談可能場所

相談可能時間

E-mail Address※ [at]は@に置き換える。

補足

授業開始前・終了後に直接対応する。面談希望者は、WebClass のメッセージ機能でアポイントを取ることもできる。

その他

備考(特記事項)